【編集後記】きみは宇宙にロケットを飛ばせるか!?|「かがく組4年生」1号
「かがく組4年生」は、2020年4月から刊行された新しい媒体…!
で、その記念すべき1号の第1特集のテーマは何がいいかと考えたとき
やっぱり王道中の王道、”宇宙”でいこう!と決めました。
※ちなみに、かがく組4年生、第1特集、第2特集の年間分のラインナップづくりも担当しました…!
でも、宇宙というテーマは王道だけに、けっこうやりつくしてる感もあるんですよね。
特に惑星とか、宇宙ステーション、宇宙飛行士系のネタはけっこう特に惑星ネタは子どもたちにとっては暮らしから遠すぎて、ぼんやりとしかイメージできなくて、ただ知識として楽しむだけで終わりがちなんだよなあと課題に思っていました。
子どもの知的好奇心を育むこと。
これってどうして? なんで? どうなってるの? という主体的な発見を生むためのポイントは、子どもの暮らしと陸続きになるように切り口を作ることだと思っています。
例えば、地球(自分たちのくらし)の衣食住と宇宙ステーションの衣食住を比較してみるとか。
今回は「かがく組」という、かがくをテーマにした媒体です。
「宇宙×自然科学」は自分が飽きてしまっているので(笑)
いや、ウソです。ベネッセさんから発行している別媒体の別学年でもよく扱っているので
「宇宙×工学 エンジニアリング」をテーマにしました。
タイトルはずばり
「きみは宇宙にロケットを飛ばせるか!?」
小学生がロケット作れるわけない…って思いますよね。
まあ、実際はなかなか難しいのですが
どんなロケットを作ろうかな? どうやったら作れるのかな? と
想像することは十分できます。
自分がロケットを作るなら何が必要なんだろう? というのを
クイズ形式で考えながら
エンジニアリングの考え方を体感していく特集です。
監修をしてくださった(株)うちゅうの社長、八島さんに
「ロケットを作るときに絶対に必要なものってなんですかね?」と尋ねると
答えは即答。
「ペイロード(荷物)」ですね。
荷物! エンジンとかじゃなく! まずは、荷物!!
というのが個人的に衝撃で。
ロケットはそもそも何かを宇宙に運ぶための「輸送手段」なので
何か運ぶものがあって、設計がはじまるのです。
人を運ぶのか、モノを運ぶのか。それによってエンジンの出力、必要な装置などを考え始めることができる。
わたしのこの大きな発見を伝えたくて伝えたくて!!!
おもしろくない? ものづくりっておもしろくない!?を
全力でこめてラフをかきました。
まずは、何の目的でものをつくるのか考える。設計は目的に合わせて、大きいところから小さい部品へとどんどん細かくしていき、制作しながら意図通りに作動するかのテストは細かいところから大きなところに戻していくという「システムエンジニアリング」の考え方で、ロケットづくりを眺めてみるという特集にしあがりました。
なんと20Pの大作です。
デザイナーさんもとても面白がってくれて
このロケットは写真でどーーーん!って見せる方がかっこいいですよ!!!など
ご提案をたくさんいただいて
そして細々デザイン面も子どもたちが楽しめるような工夫をほどこしてくださって、とっても素晴らしい誌面になったと思います!!
(自画自賛!!)
自信作です!
北海道でロケットを開発している「インターステラテクノロジズ」様にも取材にいき、実際に現場を見せてもらいながら、ものづくりのことを教えていただきました。
ものづくりにおける「失敗」のとらえかたのメッセージがとても素敵で
胸に響きまくったのでこのあとのページでどーんと紹介しています。
ものづくりの分野はまったく違いますが
わたしも、ものをつくることはとても好き。大好き。
完全文系人間のわたしは「ロケットの作り方」なんて考えたこともなかったけど
編集と通じる考え方もあってそういうところも発見でした。
ロケットとジェット機はどう違うの?
(ジェット機で宇宙にいけないのか?)という見開きでは
個人的にとても好きなホンダジェットの写真も掲載させてもらってます。
ホンダジェットほんとかっこいい。F-1もかっこいいけど。
「かがく組4年生」は、小学4年生向けの定期購読媒体ですが
お電話すれば大人でも受講できます😀✨
(実は、わたしも受講してます笑 献本はいただけるのですが読者としておうちに届くのが楽しみで笑)
プログラミングが学べるコンテンツも毎月届きます♪
ご興味あれば、ぜひお手にとってご覧くださいませ。
かがく組4年生
https://sho.benesse.co.jp/op/science_4/
「かがく組4年生」の立ち上げにあたり
そのほかのコーナーもたくさん担当させてもらってます。
また後日ご紹介します^^